湿潤療法

湿潤療法に必要なものとやり方

2022-06-18

  湿潤療法とは乾かさない & 傷跡が早く綺麗に治る

火傷や傷は消毒してかさぶたにして治す。の全く逆。)

「虫刺され」や「動物に嚙みつかれた」といった場合や薬品による火傷、ガラスが入っていたり、骨が見えている、やⅢ度の熱傷などは別。

必要なもの

  • 白色ワセリン(プロペト、サンホワイト)
  • 台所のラップ
  • 創傷被覆材(ドレッシング材)を含む絆創膏

ワセリンについては別の記事で紹介してますのでこちらもご参考に。

やり方(転んで怪我した、熱い飲み物で火傷したなどの軽いものの場合)

  • 流水で(砂や汚れ)をよく洗い流す
  • 火傷の場合、水ぶくれが破れて浸出液がでても、皮を剥がさない
  • 白色ワセリンを薄く塗布
  • 台所にあるラップを巻き付け乾燥しないようにする(しなくても良い)

消毒薬は、自分の本来持っている自然治癒や防衛本能である 傷に集まる滲出液 (浸出液)までも殺してしまうので、傷が治りにくくなる。また、市販の創傷被覆材(ドレッシング材)を含む絆創膏には消毒薬を使わないようにと記載がある。

傷から浸出液がぽたぽた出ている場合など(私の湿潤療法の場合)

  • 流水(お湯)で傷を洗う(流す)
  • 水分をふきとる
  • ズイコウパッドにたっぷりプロペトを絞り出す
  • このズイコウパッドで傷を覆って紙テープで固定する
  • (必要なら包帯を巻いて)その上にネットを被せて終了
  • 皮膚科ではなく、火傷や怪我の専門病院を先に探す! → 湿潤療法のまともな治療ができる医師に出会えたら心配いらない

これだけ。診察していただいても、先生は傷の治り具合を確認するのみで処置は同じ。浸出液が出なくなればパッドはモイストプラスという物に替わり最後には台所で使うラップを使う。ワセリンで乾燥防止さえすればあとは自然治癒力に任せるのみ。治りかけて痒くなった時に先生が塗ってくれた、リンデロンVG軟膏はその一回だけ使った。

私の場合は皮膚をはがし傷がむき出しの(いわゆるぐちゅぐちゅしている)状態から「深い火傷へ」と進んだ状態(受傷してから約3週間後に細菌感染をした)で湿潤療法に切り替えたためズイコウパッドから使うことになった。

裏面が患部にあたるところに無数の穴があいていて傷に張り付かない上に、浸出液を通して中の脱脂綿のような「高吸収性のポリマーシート」に吸い取らせる。この大事な浸出液を閉じ込めておくことができる。水ぶくれがかなり大きいとか、浸出液がずっと出続けているような場合にはこちらを使う。私の傷には少し大きかったので適宜カットして使用。特に効果に問題なし(切った端のガーゼから浸出液がもれなければ)。傷からどんどん要らないものも出てきては「高吸収性のポリマーシート」に浸み込んでいる。取り替えるたびにいわゆる「うみ」が浸みている。浸みているからこそ安心できた。傷は明らかに毎日綺麗になっていった。 

湿潤療法にこれという薬はナシ。が、プロペト(白色ワセリン)は欠かせないと思う。

大学病院では

 湿潤療法に切り替える前に通院していた大学病院では 「殺菌の為の軟膏」 をたくさん処方されたけど、今となっては 毒 としか思えない。今後これを体に塗ることはないだろうということで全部廃棄した。 そもそも処方薬をたくさん出し過ぎではないだろうか? はたまた包帯は保険診療外。ガーゼ と 薬を塗る用のヘラ までも売店で購入しなくてはならないような状況だった。

上部に映っているネットは受診中に貰えた。左の滅菌ガーゼは近所の薬局にて購入。右の木のスティック。「ディスポ舌圧子」という商品名。これは軟膏を指で塗らないように買った方が良いと言われた滅菌済ヘラ(たぶん木製)保険診療外で、大学病院の売店で購入。一度も使うことはなかった。

こんな無駄な処方って、、、歪んだ世界だと感じた。

 

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